こんにちは、積水ハウス初心者ガイドのいし太郎です。
積水ハウスで注文住宅を建てると、実際にいくらかかるのでしょうか。
価格を調べると、「坪単価○万円」「平均5,000万円台」といった数字が見つかります。しかし、建物本体の価格、付帯工事、外構、諸費用など、どこまで含めた金額なのかが違えば、そのまま予算として使うことはできません。
積水ハウスが2026年9月に公表した最新資料では、戸建住宅事業の1棟当たり売上金額は5,846.2万円、1棟当たり床面積は134.34㎡でした。ただし、この5,846.2万円は「土地代を除けば入居まで全部含めてこの金額」という意味ではありません。
そこでこの記事では、2026年時点の公式平均を出発点にして、積水ハウスで家を建てるときに考えておきたい支払総額と、その内訳を初心者向けに整理します。
- 2026年時点の積水ハウスの平均価格
- 公式平均に含まれる範囲の考え方
- 建物本体以外にかかる主な費用
- 土地代を除く総予算の考え方
- 見積もりで確認しておきたい項目
この記事の結論
2026年度第2四半期累計の1棟当たり売上金額は5,846.2万円です。ただし、この数字をそのまま「入居までに必要な総額」と考えてはいけません。付帯工事、外構、追加仕様、諸費用、入居関連費などを確認し、最終的には個別の見積書と資金計画書で判断することが大切です。
積水ハウスの2026年の平均価格は5,846.2万円
まずは、積水ハウス自身が公表している最新の価格データを確認します。
2026年度第2四半期累計の公式データ
積水ハウスが2026年9月10日に公表した「2026年度 第2四半期 Fact Book」では、戸建住宅事業について次の数値が掲載されています。
| 公式指標 | 2026年度第2四半期累計 | 意味 |
|---|---|---|
| 1棟当たり売上金額 | 5,846.2万円 | 集計対象住宅の1棟当たり平均売上額 |
| 1棟当たり床面積 | 134.34㎡ | 約40.6坪 |
| 3.3㎡当たり売上金額 | 143.9万円 | 価格水準を見るための平均指標 |
直近の確定した通期実績である2025年度は、1棟当たり売上金額5,642.9万円、平均床面積136.08㎡、3.3㎡当たり売上金額137.1万円でした。
2026年度第2四半期累計の5,846.2万円は年度途中の平均なので、2026年度の通期平均ではありません。現時点の価格水準を知る参考値として使うのが適切です。
5,846.2万円は最終的な支払総額ではない
ここが最も重要です。
1棟当たり売上金額5,846.2万円を、そのまま土地代を除く最終支払総額として使うことはできません。
実際の家づくりでは、建物の契約内容によって外構、地盤改良、解体、太陽光発電、蓄電池、照明、カーテンなどの扱いが変わります。住宅会社へ支払う金額とは別に、登記、住宅ローン、保険、引越し、家具・家電などの費用もあります。
つまり、公式平均は「積水ハウスの価格帯を考える出発点」としては有用ですが、あなたが実際に用意する金額を確定する数字ではありません。
坪単価については別記事で詳しく確認
公式資料には3.3㎡当たり売上金額143.9万円も掲載されていますが、これは全国一律の見積単価ではありません。
積水ハウスは自由設計を基本としているため、要望、敷地条件、建物規模、仕様、商品などによって価格が変わります。また、一般に「坪単価」と呼ばれる数字も、どの費用を含めて計算するかによって変わります。
坪単価の意味や2026年の価格水準、価格推移、30坪・35坪・40坪などの換算については、積水ハウスの坪単価2026年版で詳しく解説しています。
積水ハウスの総額は何にお金がかかる?
積水ハウスの価格を考えるときは、「建物はいくらか」だけではなく、入居するまでに何へお金を支払うのかを把握する必要があります。
大きく分けると、次のように考えると分かりやすくなります。
家づくりの総予算
建物の契約金額 + 契約外の工事 + 土地関連費 + 諸費用 + 入居関連費 + 予備費
ただし、これは各費用を機械的に足せばよいという意味ではありません。住宅会社の見積もりにすでに含まれている費用を再び加えると、二重計上になります。
見積書を受け取ったら、「含まれている費用」と「別途必要になる費用」を分けることが重要です。
建物本体にかかる費用
建物本体には、基礎、柱や梁などの構造部分、屋根、外壁、内装、建具、住宅設備などが含まれます。
ただし、「本体工事」という言葉の範囲には統一されたルールがあるわけではありません。同じ住宅会社でも、商品や見積もりの段階によって表示方法が異なる場合があります。
「建物本体○万円」と書いてあっても、それだけで入居できるとは考えず、見積書の内訳を確認してください。
追加・変更する仕様の費用
契約時の仕様から設備や素材を変更すると、その差額が追加されます。
特に価格が動きやすいのは、次のような部分です。
- キッチン
- 浴室・洗面
- 床材
- 建具
- 造作収納
- 窓やサッシ
- 外壁
- 照明・カーテン
- 太陽光発電・蓄電池
- 空調・床暖房
一つずつの差額は小さく見えても、変更箇所が増えると最終金額は大きくなります。
展示場で気に入った設備があった場合は、「標準ですか?」と聞くだけでなく、自分の見積もりでは追加費用がいくらになるのかまで確認すると分かりやすくなります。
付帯工事にかかる費用
付帯工事とは、簡単にいうと建物本体以外に必要になる工事です。
例えば、次のような工事があります。
- 既存建物の解体
- 地盤改良
- 給排水工事
- 電気やガスなどの引込み
- 仮設工事
- 造成
- 擁壁工事
どの工事が必要になるかは土地によって違います。
特に地盤、高低差、道路、上下水道などの条件によって、建物そのものとは別に大きな金額が発生することがあります。
外構にも予算を残しておく
外構とは、駐車場、門、フェンス、アプローチ、庭、植栽、ウッドデッキなど、建物の外まわりの工事です。
建物に予算を使い切ってしまうと、「駐車場だけ最低限」「庭は入居後」ということになりかねません。
建物と外構を一体で考えたい場合は、早い段階から外構の予算も資金計画へ入れておきましょう。
諸費用も忘れない
家づくりでは、工事以外にもさまざまな費用が発生します。
| 費用区分 | 主な内容 | 確認したい資料 |
|---|---|---|
| 建物本体 | 構造、屋根、外壁、内装、標準設備など | 建物見積書・仕様書 |
| 追加・変更 | 住宅設備、床材、造作、収納、窓など | 変更見積書・差額表 |
| 付帯工事 | 解体、地盤改良、給排水、引込み、造成など | 付帯工事明細 |
| 外構 | 駐車場、門、フェンス、庭、植栽など | 外構見積書 |
| 設備 | 太陽光、蓄電池、空調、床暖房など | 設備見積書・仕様書 |
| 諸費用 | 設計申請、登記、税、ローン、保険など | 資金計画書 |
| 入居関連 | 引越し、家具、家電、カーテンなど | 購入予定表 |
「付帯工事一式」「諸費用一式」と書かれている場合は、その一式の中に何が含まれているのか確認してください。
土地代を除く支払総額は一律に計算できない
「平均価格が5,846.2万円なら、土地を持っている人は6,000万円くらい用意すればよいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、そう単純には判断できません。
公式平均に一定割合を足せばよいわけではない
「本体価格に20%足せば総額」「本体価格の30%を別途費用として見ておけばよい」といった計算方法を見かけることがあります。
検討初期の仮予算として使うことはできますが、すべての住宅に同じ割合を当てはめることはできません。
例えば、建て替えで解体が必要な家と、更地へ建てる家では条件が違います。大きな地盤改良や造成、擁壁が必要なら費用はさらに変わります。
土地代を除く支払総額を知るには、割合ではなく必要な費用を項目ごとに積み上げるのが基本です。
土地を持っていても建物以外の費用は発生する
すでに土地を所有している場合でも、建物価格だけで家づくりが完了するとは限りません。
土地の高低差、地盤、接している道路、上下水道、電気などの状況によって、追加工事が必要になる可能性があります。
候補地が決まっている場合は、土地だけを見て予算を判断せず、建築会社に土地資料を確認してもらい、想定される工事も含めて概算を出してもらうと安心です。
未確定費用を0円にしない
資金計画で特に注意したいのが、まだ金額が決まっていない項目です。
見積書に記載されていないからといって、その工事が0円で済むとは限りません。
例えば地盤改良が必要かまだ分からない場合は、「0円」と考えるのではなく「未確定」として扱い、予算に余裕を残しておきましょう。
総額を確認する簡単な方法
資金計画書に「見積もりに含まれていない支出」という欄をつくってください。登記、ローン費用、引越し、家具・家電なども同じ表に入れると、入居までに必要なお金を把握しやすくなります。
積水ハウスの価格を左右する主な条件
積水ハウスは一邸ごとに計画する注文住宅なので、同じ床面積でも価格は一律ではありません。
特に価格へ影響しやすいのは、構造、広さ、建物形状、設備・仕様、敷地条件です。
鉄骨と木造で単純に価格比較はできない
積水ハウスには、鉄骨住宅と木造住宅「シャーウッド」があります。
構造、階数、外壁、間取り、設備などが違えば金額も変わるため、「鉄骨なら木造より必ず○万円高い」といった全国共通の価格差を示すことはできません。
比較するなら、できるだけ近い延床面積、部屋数、設備水準、希望条件でプランを出してもらい、どこに価格差があるのか確認しましょう。
広さだけで価格は決まらない
一般的には床面積が増えれば総額も上がりやすくなりますが、価格は床面積だけで決まりません。
同じ40坪でも、凹凸が少ない建物と複雑な形状の建物では、外壁、屋根、基礎などの量が変わります。
吹き抜け、大開口、バルコニー、勾配天井、ビルトインガレージなども、単純な床面積だけでは価格差を説明しにくい部分です。
価格を見るときは、坪数だけでなく「どんな40坪なのか」まで見ることが大切です。
設備や素材を上げると総額も上がる
キッチン、浴室、洗面、床、建具、収納、照明などは、選ぶグレードによって金額が変わります。
さらに外壁、太陽光発電、蓄電池、空調などは、まとまった金額になりやすい項目です。
予算を守るためには、「欲しいものを全部採用したあとで減らす」のではなく、先に優先順位を決めておくと整理しやすくなります。
敷地条件でも費用が変わる
同じ建物を建てる場合でも、土地によって必要な工事が違います。
地盤改良、造成、擁壁、解体、給排水の引込みなどは、敷地条件によって大きな差が出る可能性があります。
土地購入前であれば、建物の予算だけでなく、土地へ建物を建てるために必要な費用まで確認したうえで判断しましょう。
見積もりは「総額」と「含まれていない費用」を見る
積水ハウスの価格が予算に合うか判断するときは、見積書の一番下に書かれた数字だけを見るのでは不十分です。
重要なのは、その金額に何が含まれていて、何が含まれていないかです。
予算上限から逆算する
住宅会社へ相談する前に、まず家づくりへ使える総予算の上限を考えます。
住宅ローンで「借りられる金額」と、入居後も無理なく「返せる金額」は同じとは限りません。
住宅ローン返済のほかにも、固定資産税、保険、光熱費、将来の修繕費などがかかります。
土地、建物、外構、諸費用、家具・家電などへ予算を仮配分し、どこか一つに予算を使い切らないことが大切です。
他社とは同じ条件で比較する
住宅会社を比較するときは、それぞれの見積額だけを並べるのではなく、条件もそろえて比較します。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 延床面積 | 同じ面積基準で比較しているか |
| 構造・階数 | 鉄骨・木造、平屋・2階建てなどの違い |
| 住宅設備 | メーカー、商品、グレードが近いか |
| 付帯工事 | どこまで見積もりに含まれているか |
| 外構 | 工事範囲と金額が入っているか |
| 地盤・解体 | 未計上か概算計上か |
| 税・諸費用 | 税込表示か、別途費用は何か |
価格差があったら、「A社が高い」「B社が安い」で終わらせず、何が含まれているために差が出ているのか確認してください。
見積書で確認したい7項目
見積書を受け取ったら、少なくとも次の7項目を確認しておきましょう。
- 表示金額は税込か
- 建物価格には何が含まれているか
- 標準仕様と追加仕様はどこで分かれるか
- 付帯工事と外構はどこまで含まれているか
- 未確定・未計上の費用は何か
- 地盤改良・解体・造成などの想定額はあるか
- 契約後に決める項目へいくら予算を残しているか
口頭で「だいたい含まれています」と言われた場合でも、最終的には見積書や仕様書で確認してください。
契約後に増える費用にも備える
契約時点ですべての設備や内装が確定していなければ、その後の打ち合わせで金額が増える可能性があります。
契約金額がすでに予算上限ぎりぎりだと、少しの変更でも予算を超えてしまいます。
契約後に決める設備や仕様については、あらかじめ予算枠を設けておくと安心です。
◆いし太郎のワンポイントアドバイス
見積書を見るときは、「今いくらか」だけでなく、「このあと何を決めると金額が増える可能性があるか」も聞いておくと分かりやすいです。未確定項目が多いほど、予算には余裕を残しておきましょう。
展示場の豪華さをそのまま予算の基準にしない
私は2026年8月に新座・朝霞ハウジングステージへ行き、場内やモデルハウスの外観を確認しました。ただし、建物内部は見学していません。
住宅展示場は、住宅会社の設計や空間づくりを確認するには便利ですが、一般的な住宅より広かったり、追加仕様が多く採用されていたりする場合があります。
モデルハウスで気に入った設備や外観があったら、名称だけではなく、自分の希望する大きさの家で採用するといくら増えるのかを確認しましょう。
オーナー紹介制度は商談を進める前に確認
積水ハウスを具体的に検討している場合は、オーナー紹介制度についても早めに確認しておくとよいでしょう。
当サイトで案内している紹介ルートは、原則として展示場アンケートに記入しておらず、積水ハウスの営業担当者がまだ決まっていない方が主な対象です。
住宅展示場を見学しただけで直ちに対象外になるとは限りませんが、アンケート記入済み、担当者決定済み、商談中などの場合は利用が難しくなることがあります。
割引は必ず受けられるわけではない
条件によっては、建物本体価格で目安3%程度の割引が期待できるケースがあります。
ただし、3%程度の割引がすべての契約に適用されるわけではなく、割引率や条件は地域、建物、時期などによって異なります。
また、値引き率だけで得かどうかを判断するのではなく、値引き前の価格、採用仕様、別途費用まで含めた総額で比較してください。
オーナー紹介制度を検討している方へ
利用条件、申し込みの流れ、紹介コードについては、積水ハウスのオーナー紹介制度の解説ページで詳しくまとめています。
積水ハウスの価格に関するよくある質問
積水ハウスの平均価格や総額を調べるときに、迷いやすいポイントをまとめます。
Q1. 積水ハウスの2026年の平均価格はいくらですか?
A. 2026年度第2四半期累計の1棟当たり売上金額は5,846.2万円です。ただし、年度途中の平均指標であり、すべての人がこの金額で建てられるという意味ではありません。建物の広さ、構造、仕様、敷地条件などによって個別の価格は変わります。
Q2. 5,846.2万円には土地代も含まれていますか?
A. 5,846.2万円を土地代込みの家づくり総額として使うことはできません。土地を購入する場合は、土地代のほか、仲介手数料、登記、税、造成などの費用も確認する必要があります。
Q3. 土地があれば5,846.2万円前後で建てられますか?
A. 必ずしもそうではありません。すでに土地があっても、外構、地盤改良、解体、給排水工事、追加仕様、諸費用、家具・家電などが必要になる場合があります。公式平均ではなく、個別見積もりと資金計画で確認してください。
Q4. 本体価格に何%足せば総額が分かりますか?
A. すべての住宅へ当てはめられる一律の割合はありません。土地の状態、外構、設備、解体の有無などで必要な費用が変わるため、最終的には項目ごとに積み上げて確認する必要があります。
Q5. 積水ハウスの見積もりで特に確認すべきことは何ですか?
A. 建物価格に含まれる範囲、付帯工事、外構、追加仕様、未確定費用、地盤改良や解体、諸費用を確認してください。「一式」と書かれている項目は、具体的な内訳まで確認すると予算超過を防ぎやすくなります。
Q6. 坪数ごとの価格を知りたい場合はどうすればいいですか?
A. 坪数から大まかな価格感を確認することはできますが、単純な掛け算だけでは実際の見積額は分かりません。30坪・35坪・40坪などの参考価格や坪単価の考え方は、積水ハウスの坪単価2026年版で詳しく解説しています。
積水ハウスの価格・総額まとめ
積水ハウスが2026年9月に公表した2026年度第2四半期累計では、戸建住宅事業の1棟当たり売上金額は5,846.2万円、平均床面積は134.34㎡でした。
ただし、この5,846.2万円をそのまま土地代を除く最終的な支払総額として使うことはできません。
- 公式平均は個別の見積価格ではない
- 建物本体以外に付帯工事や外構が必要になる
- 設備や素材の変更によって追加費用が発生する
- 敷地条件によって地盤改良・造成・解体などが必要になる
- 登記、住宅ローン、保険、引越し、家具・家電なども考える
- 最終判断は個別見積もりと資金計画書で行う
積水ハウスの価格を判断するときは、「平均はいくらか」だけでなく、「自分の場合は入居までに何へいくら支払うのか」を確認することが大切です。
見積もりを受け取ったら、総額だけでなく、含まれている項目・含まれていない項目・まだ金額が決まっていない項目を分けて確認してください。
正確な最新価格は、積水ハウスの公式情報と個別の見積書で確認してください。住宅ローンや税金については、金融機関や税理士など、それぞれの専門家への確認も必要です。
